中国、日本、韓国3カ国が協力して、5年以内に、「シルクロード」沿いの文化財保護のため100人の人材を養成するというプロジェクトがこのほど、中国文物研究所で始まりました。 関係筋によると、このプロジェクトでは主に、新疆ウイグル族自治区、青海省、寧夏回族自治区、甘粛省、陝西省と河南省など「シルクロード」沿いにある地区の文化財保護部門から選出された代表が、この地域の文化財の保護知識について、中国と日本の国家クラスの研究機関から派遣された専門家や学者に教わることになります。 日本と韓国は、このプロジェクトに合わせて1億2500万円の支援資金を投入します。 専門家によると、中国の「シルクロード」にある遺跡のうち、90%が昔の姿が消えてしまっている、ということです。 こうした状況を改善するため、中国政府はここ数年、それらの遺跡に対する保護対策を急いでいます。これについて、国家文物管理局の単霽翔局長は、「中国は、文化財の保護における国際協力を強化すると同時に、『シルクロード』の『世界文化遺産』への登録準備を加速する」と述べました。 2000年余りの歴史を持つ「シルクロード」は、アジアとヨーロッパをつなぐ商業?貿易通路となっていました。東は中国の西安(昔の長安)を起点とし、西は地中海東岸まで、全長7000キロあまりの「シルクロード」の半分が中国領内にあります。この区間には、「世界文化遺産」に登録した敦煌の莫高窟のほか、中国国家クラスの重点保護遺跡が100カ所あまりあります。 「CRI」より 2006/05/19 |