2008年の北京五輪開幕まで800日余りを残した18日、国際オリンピック委員会(IOC)第29回調整委員会が、北京で3日間の忙しくも実り多い作業を終えて閉会し た。会期中、調整委員会は、施設運営?文化活動?メディアサービス?安全対策?医療など多くの議題について北京オリンピック組織委員会と踏み込んだ話し合いを行い、準備作業の進展を高く評価。ベルブルゲン委員長は、北京五輪の準備作業の進み具合を「信じ難いほど」と形容した。 北京五輪の施設建設は、すべて計画通り着実に進んでいる。全28競技のうち、北京で実施されるのは26競技。競技施設31カ所のうち、新設は11カ所、拡張工事は11カ所、臨時施設は9カ所で、新設の11カ所は、すべて着工した。メーン会場となる国家体育場(愛称「鳥の巣」)は、昨年10月にベルブルゲン委員長が視察した時点では、コンクリート中心の構造施工の段階だったが、半年余り経った現在は、メインの鉄骨構造の大半が完成し、外観が整いつつある。北京以外の6施設では、青島の国際帆船(ヨット)センター、天津のオリンピックセンター体育場、秦皇島市のオリンピックセンター体育場がすでに完成したほか、香港の馬術競技場、上海?瀋陽両市のサッカー競技場も計画通りに進められている。北京オリンピック組織委によると、年内に大部分の新設施設や選手村のメイン構造の建設が完了するという。市場開発の面でも、国内外の多数の企業が協賛に名乗りを上げており、五輪運営のニーズを完全にまかなえる見通しだ。すでに中国銀行、中国網通、中国石油化工、中国移動など11社が北京五輪のパートナーに決定。また、国内外の9社がスポンサーに、3社が独占サプライヤーになっている。 国内外の著名な映画監督、芸術家、専門家で構成される開幕式と閉幕式の作業グループも、すでに創作活動に入った。これに先立ち、北京五輪のエンブレム「中国印?躍動する北京」、パラリンピックのエンブレム「天地人」、五輪スローガン「1つの世界、1つの夢」、マスコット「福娃」といった重要なシンボルが相次いで決定された。聖火リレーのプラン策定も、大々的に進められつつある。 五輪前の「テスト大会」として、市は40余りの競技を実施する。今年初めには施設運営と周辺の安全対策をより強化するため、五輪施設運営活動計画会と、五輪施設運営?周辺保障作業会を開き、それぞれの作業分担と実施を進めている。北京オリンピック組織委はさらにパラリンピック部門を立ち上げ、競技種目と競技施設を決定した。 北京市政府は「北京2008 環境建設指揮部」を設置し、都市環境の整備、改善、管理、運営、緊急対策の5方面から作業を展開し、より良い都市環境づくりに力を入れている。住民に優れたマナーの形成を呼びかけるキャンペーンも進められており、健全かつ情熱的で、調和の取れた社会的雰囲気の中で、五輪を迎えようとしている。 「人民網日本語版」2006年5月22日 |