中国の西部地域自主的革新戦略研究がこのほど、北京でスタートした。このプロジェクトは中国科学技術部とカナダ国際発展センター(IDRC)の協力で実施されるもので、中国西部の自主的革新をめぐって踏み込んだ研究を行い、西部地域の自主的革新に関する戦略構想と政策提案を打出し、中央および西部地域の各クラス人民政府の自主的革新戦略の実施に理論面からサポートを提供するものである。 今後3年間に、中国の西部地域自主的革新戦略研究は主に、西部地域の製造業、農業およびサービス業の三大産業の自主的革新をめぐって展開され、最終的には西部地域関連産業の自主的革新という研究レポートをベースに、西部地域全体の自主的革新に関する戦略研究レポートの完成を目指す。 東部?西部の地域格差問題は長期的に中国の経済?社会の発展を引きずる全般的な問題である。現在、西部地域の発展は主に技術導入によるもので、外来技術への依存度が高いが、技術導入の当該地域の経済発展へのけん引効果は顕著なものではなかった、と科学技術部科学技術促進発展研究センターの周元副主任は語っている。 周元副主任は、「実践で立証されているように、西部地域特有資源の開発?利用は技術導入で解決できるものではない」と指摘した。「西部地域の発展の技術導入への過度の依存という現状から抜け出させ、外来技術?資金の吸収能力を高め、西部地域の経済?社会の急速な発展を促すため、中国は西部地域の導入?消化?吸収?再創造を主とする自主的革新の能力を高めなければならない」、と強調している。 周元副主任はまた、現在の中国国内の西部問題研究、特に西部の自主的革新に関する研究は極めて少なく、地域の経済発展および地方人民政府の科学技術面の政策決定の必要に応えることができないばかりか、政府の自主的革新の強化および西部大開発戦略の必要をサポートすることもできないため、西部地域の自主的革新の戦略構想に関する研究は、重要な意義を持つものである、と西部地域自主的革新戦略研究の始動を評価している。 「チャイナネット」2007年5月23日 |