「世界で最も厳しい残留農薬基準」と称される日本の「ポジティブリスト制度」が実施されて1年が経った。効果的な対応により、中国の食品、農産品の対日輸出は全体的に安定的で良好な状況を呈している。国家質量監督検験検疫総局(品質管理部門)が明らかにした。 同局輸出入食品安全局の李元平局長は、次のように説明した。 日本の「ポジティブリスト制度」が出されてすぐに、同局は積極的に日本側と交渉をしてきた。リスク評価をして、主要な対日輸出食品の重点検査項目を確定し、検疫?検査を厳しくし、その効果を高めて、企業負担を軽減した。同時に、農薬や家畜用薬品の検査方法の国家基準と業界基準を急ぎ研究し、「ポジティブリスト制度」に対応する検査方法基準を基本的に確立した。 日本が「ポジティブリスト制度」を実施した最初の1カ月は、中国食品の対日輸出は大きく下降した。2006年7月になって、その下降傾向がとまり、8月には輸出額が6億1千万ドル(前年同期比10.4%増)になり大幅な上昇を呈し、その後引き続き増加の方向を維持している。統計データによると、2006年6月から2007年3月までの、中国の食品、農産品の対日輸出額は68億3千万ドル(前年同比3.3%増)となっている。 「人民網日本語版」2007年5月31日 |