移動通信技術の急速な発展にともない、高速ネットに接続でき、データ交換量が大きいなどの特色を持つ携帯電話は、インターネットにつぐデジタル出版業に参与する新たなメディアとなり、本を読むことができる新たなデジタル端末となっている。 関連データによると、現在、携帯電話で文学作品を読むユーザはすでに3000万人を超え、ここ2年間にさらに年間80%増のペースで増えている。携帯電話で読書することはすでに多くの携帯利用者の習慣となっている。読書に適した大きな画面をもつ携帯電話も次々と登場し、この新たな傾向を後押している。 通信事業者もショートメッセージ、音楽のダウンロードなどの従来の業務から、読書という新たな分野に力点を置き始めた。3億2000万のユーザを抱えているチャイナモバイルは30日、オリジナル文学サイト、文学ライター、コンテンツプロバイダーなどと提携し、「夢網書城」(モバイル書店)を立ち上げることを明らかにした。このサービスを通じて、携帯ユーザは文学サイトにアクセスし、自分の気に入った文学作品を1部2元の料金でダウンロードすることができるという。 4月末までのところ、全国の携帯電話利用者はすでに4億8700万人を越え、モバイル読書の大きなマーケットとなっている。現在の段階では、文学作品のダウンロード、閲読、コピー、音声化したものの聴取、他のユーザへの送信などのサービスが提供されている。今後は携帯電話での読書の習慣に適したモバイル文学も続々と登場する見通しである。 「チャイナネット」2007年6月1日 |