中国駐在EU大使のセルジュ?アボウ氏は先般、双方の貿易、協力および文化交流についてチャイナネットのスペシャルインタビューに応じた。 中国経済の急成長について、アボウ大使は「中国の急成長を目の前にして、われわれは経済や社会面での調整をおこなわなければならない。工業、金融、資源などの分野で中国のパワーは、グローバルマーケットにおけるトップクラスの競争者としての実力でもある。これまで、ヨーロッパのビジネスは中国からのプレッシャーを実感しており、今後も続いていくであろうが、『中国脅威論』には賛成できない。競争にみちた世界に存在しているヨーロッパは備えに力を入れており、競争はわれわれにとって酸素のような不可欠のものである。生命そのものがチャレンジであり、チャンスでもある。中国はわれわれの生命に面白いものをもたらした」と語った。 アボウ大使はこのほどEUと中国の間の新しいパートナーシップや協力関係についての話し合いを高く評価し、「それは双方関係を一層強化することになっている。今年は非常に重要な年であり、双方はエネルギーと環境保全を含むさまざまな分野で協力の基盤をさらに固めることになっている」と語った。 中国の市場経済国の地位を認める可能性について、アボウ大使は2年前に発表されたレポートを引用し、このレポートは「中国は市場経済国の地位を獲得するまでかなりの長い道がある」としている。そして、アボウ大使は「まもなく発表される今ひとつのレポートは、中国のすばらしい進歩、特に中国の全国人民代表大会で可決された『物権法』草案を高く評価するものとなっている。中国の立法機関は数多くの関連法律を制定し、何度も断固たる態度を示したが、私たちが懸念している唯一の問題は、これらの法律の執行の度合いである。そのため、われわれは時間をかけて、これらの法律がどのように執行されるかを見守っている」と語った。 「中国の対外開放は外国の投資に数多くのチャンスをもたらした。外国の投資をよりよく利用するため、中国は知的財産権の保護に力を入れなければならない。ヨーロッパの中?小規模の企業にとって、技術を外国で使用することは冒険とも言える。なぜなら、もし盗用されれば、すべてを失うことになるからである。これらの企業の中国投資を奨励するため、知的財産権保護のレベルアップを示すべきであろう」とアボウ大使は語った。 間近に迫った北京五輪について、「北京五輪は人類愛、世界各地の人々の友情を促す重要なイベントである。北京五輪は中国の人々にとっても喜ばしいことである。感服させられる勇気で自らの将来を建設する中国の人々はこの喜びを楽しむに値すると思っている。北京五輪は中国の文化を外国の人々に知ってもらう絶好のチャンスであろう。ヨーロッパには、中国文化に強い興味を持っている人々が大勢いる。ヨーロッパには中国語を勉強している若者がたくさんおり、急速に増えている孔子学院はこれを裏付けている」とアボウ大使は語っている。 アボウ大使は最後に、「中国を知るための最善の道は、中国を訪れ、直接に中国の急成長を実感することである。中国そのものは不思議であり、中国はどのようにこの発展を遂げたかに感銘を覚えている」と語った。 「チャイナネット」2007年6月1日 |