先般、?ファイナンシャルタイムズ?は中国の証券市場を論評した記事を掲載した。その主な内容は次ぎの通り。 先週水曜日から、上海市場の株価はこれまでの繁栄ぶりから一転して、下落の勢いを見せ始めている。一部の投資家、特に国外の投資家は、上海市場の株価の下落は中国経済、国際市場の鉄鉱石に対するニーズ、ラテンアメリカの貿易黒字及びアメリカ国債の購買など全世界の経済にどんな影響を及ぼすのかと懸念している。 その答えは、ほとんどどんな影響もないということである。中国大陸部の証券市場がさらに20-30%下落しても、中国経済は混乱に陥ることはない。その理由は次の通り。 まず、一つの市場における売り浴びせがその他の市場の下落をもたらすドミノ現象は現れない。外国投資家からの投資額はほんのわずかな比率しかを占めていない。先般の大幅な上昇にしても、中国のトータルな経済における証券市場の占める割合は非常に低い。中国の増え続ける投資の出所は資本市場ではなく、主に企業の利益に集中している。 また、新たに証券市場に流れる資金の出所は貸付ではなく、主に預金である。中国人の銀行口座にはまだ2兆ドル以上の預金残高があるため、消費者は大幅な証券市場の調整に耐えることができる。 上海市場は世界を驚かせるパワーを持っている。これは今年の2月にすでに裏つけられている。堅調に成長し続ける世界経済が世界の証券市場の上昇をバックアップしていることを確信する投資家は、落ち着いて上海証券市場の下落に対応すべきである。 ?チャイナネット?2007年6月5日 |