今年の7月1日で香港復帰10周年を迎える。北京?香港間の経済協力は過去10年間に実り豊かな成果を収めた。北京市商務局の関係責任者は「互いの発展を加速させ、首都北京だけでなく、『東方の真珠』と呼ばれる香港の発展にも彩りを添えた」と振り返った。 貿易と投資が拡大 同局の統計によると、香港は北京市にとって重要な貿易パートナーであり、両都市間における2006年の貿易総額は41億1000万ドルに達した。1997年(4億7000万ドル)に比べ8.7倍に増加したことになる。年平均伸び率は27.2%で、香港は北京市の貿易相手国?地域としては9位、輸出先としては3位に浮上した。 近年サービス貿易の伸びも著しく、06年には前年同期比29.8%増の69億2000万ドルに達した。00年(29億ドル)に比べ2.4倍に伸びた計算だ。 過去10年間、香港は北京市における投資プロジェクト件数と投資実行額で外資トップの座を占めてきた。投資分野はビジネスサービス、不動産、電子通信設備、コンピューターサービス、ソフトウエア、ホテル、飲食業など多岐にわたる。香港企業の投資は関連産業の発展を促し、北京の都市建設とサービス水準をレベルアップさせた。 一方、北京市の企業が香港に設立した企業は71社で、契約ベースの投資額は3億ドル。投資分野は貿易、コンサルタント、コンピューターサービス、中国伝統医薬学などに及んだ。 CEPAが経済発展を促進 中央政府と香港特別行政区政府が結んだ「経済貿易緊密化協定」(CEPA)は、北京?香港間の経済貿易に幅広い協力空間をもたらした。 香港企業による北京市での投資は持続的に増加しており、2006年の投資プロジェクト件数は03年に比べ57.7%伸び、契約ベースの投資額は2.1倍となった。特にサービス業分野での投資の伸びが顕著で、03年に比べ件数が2.2倍、契約ベースの投資額が2.7倍となった。業種別では金融、卸小売、科学研究?技術サービス、ホテル飲食、ビジネスサービス、物流の各分野への投資が多かった。 CEPAの実施でサービス貿易分野の協力は空前の発展を遂げた。独資の旅行会社、広告会社、貨物輸送代理会社、建築工程設計会社、貿易会社、小売会社、香港資本持株の映画館建設経営会社などが相次いで設立されるなど、北京?香港間のサービス貿易の発展が加速した。 このほか、観光、金融、法律、会計、教育、医療などの分野でCEPAを生かした交流と協力に成果が上がっている。 「人民網日本語版」2007年6月18日 |