先般、中国工程院の倪光明院士(アカデミー会員)ら10数人の専門家の作成した『2007中国ソフトウエア自主的革新レポート』が、第5回中国ソフトウエア交易会で発表された。それによると、中国のソフトウエア産業は激増のペースを保ちつづけ、テークオフの段階に入っている。 レポートによると、2006年末現在、中国のソフトウエア産業の規模は昨年同期比23%増の4800億元に達しており、2007年のそれは5800億元に達し、2010年までに1兆元に達すると見られている。レポートはまた、中国のソフトウエア産業の発展を次ぎの諸段階に分けている。1980-90年代は萌芽状態、1991-1998年はスタート段階、1998-2003年は新興段階、2003年以降は国際市場に進出するテークオフの段階である。 2006年以来、特に2007年には、国内市場におけるソフトウエアのM&A(買収?合併)は急速な発展を遂げ、エンベデッドソフトウエアやソフトウエアのアウトソーシングが日増しにソフトウエア産業の重要な成長スポットとなっている。同時に、中国のソフトウエア産業の自主的革新を制約する問題は主に過小な生産規模及び人材不足などにある、とレポートでは分析している。 2006年末現在、6割近くのソフトウエア企業は営業収益が500万元を下回るものとなり、営業収益の1億元以上の企業はわずか5%で、これは中国企業が国際大手企業と競争しにくい状態に落ち込む原因の一つとなっている。また、人材不足の理由で、中国のソフトウエア産業の従業員は流動性に富むものとなっている。普通、中小企業の新入社員は1年を経て、大手企業に転職している。これも大手企業に目指す中小企業にとってのハードルとなっている。 ?チャイナネット?2007年6月25日 |