先般、中国国務院新聞弁公室は記者会見を催し、チベット自治区人民政府のシャンバピンツォ(向巴平措)主席がチベット自治区の経済と社会の発展の現状を紹介し、記者の質問に答えた。 06年にチベットの一人当たりのGDPは初めて1万元を突破 2006年のチベット自治区の国民総生産(GDP)は290.05億元に達し、六年連続で12%以上の伸び率を保ち続けている。一人当たりのGDPは10396元となり、初めて10000元を上回った。農牧民の一人当たりの純収入は2435元に達し、四年連続で10%以上の伸び率を保っている。都市部住民の可処分所得は8941元となった。 青海―チベット鉄道が観光業の発展にとって追い風に チベットの自然の風光と習俗は内外の観光客にとって大きな魅力がある。近年、チベットを訪れる観光客の数が急増し、特に2006年7月1日の青海―チベット鉄道の開通によって、チベットへの交通条件が大いに改善され、チベットの観光業の急速な発展のための良好な外的条件も充実されつつある。2006年にチベット自治区を訪れた内外の観光客は延べ251.21万人に達し、そのうち、海外からの観光客数は延べ15.48万人に達した。 チベットの農業?牧畜業地域は税金がゼロ チベット自治区政府は農民、牧畜民の生徒たちの生活費と学費を全額負担している。当面、チベットのすべての県では六年制の義務教育、49の県には九年制義務教育が普及、64の県では非識字者が一掃された。なが年らい、チベットの農民と牧畜民を対象とする無料医療の制度が実施され、チベットの農業?牧畜業地域では税金はゼロとなっている。 青海-チベット鉄道の沿線の環境はちゃんと保護されている チベットの生態システムと生態環境はユニークなもので、かなりぜい弱であり、もし破壊されたらその回復が非常に難しいので、チベットでは非常に厳しい環境評価の制度が実施されており、重点となる生態プロジェクトの整備に力を入れ、生態環境の保護についての地方的法規と行政規定が20余件も打ち出されている。また、38ヵ所の自然保護区が設定され、総面積は40余万平方キロに達し、チベット自治区の総面積の1/3を上回るものとなった。 青海―チベット鉄道が環境にもたらす影響について、シャンバピンツォ主席は「青海―チベット鉄道の開通は、観光業を含むチベット自治区のすべての社会事業の発展と社会の進歩にとって大きな追い風となり、われわれはさまざまな生態保護の措置を講じて、鉄道沿線の環境を効果的に保護している」と語った。 「チャイナネット」 2007年6月26日 |