2008年の北京五輪開催が近づいてきた。中国政府は現在、都市から遠く離れた農村に住んでいる農民がテレビやラジオで五輪番組を確実に視聴できるようにするため、多額の資金を投入して、無線放送ネットワークのカバー率向上に向けた取り組みを進めている。順調にいけば08年6月をめどに、人口の8割が国内の最も主要なテレビ?ラジオ放送を視聴できるようになる。また農業を中心にした番組のカバー率も70%に迫る見込みだ。「中国新聞網」が伝えた。 有線放送は視聴料金を徴収するため、受信を拒否する農民もいる。一方、無線放送はカバー範囲が広く、コストが相対的に安く、無料視聴が可能だ。今年の中央政府予算では無線放送関連予算として25億元を計上。財政部関係者によると、今後必要になる設備維持経費は政府が負担するという。 「人民網日本語版」2007年6月27日 |