第1回中国バイオ産業大会がこのほど、河北省の石家荘市で開催された。政府関係部門、金融界、学術界、産業界などの専門家らが一堂に集まり、中国のバイオ産業の飛躍的発展の促進について議論を交わした。 産業化が加速 17%以上の急速な伸びを維持 今回のバイオ産業大会の席で、中国工学院アカデミー会員、中国バイオ工程学会理事長である楊勝利氏は、21世紀に入って以来、バイオ産業は急速に形成され、新たな経済成長のスポットといえるまで急成長を遂げ、その市場規模は情報産業の10倍に達する可能性があるという見方を示した。国家発展改革委員会の張暁強副主任はまた、バイオ技術は中国と世界先進諸国とのレベルの開きが比較的に小さい分野の1つで、飛躍的発展を実現する可能性が大いにあるとしている。今年、当該産業は引き続き17%以上の高い伸びを維持すると見られている。 国家発展改革委員会は、今年4月に発表した「バイオ産業発展『十一?五』計画」で、数多くの革新的中小バイオ企業を育成し、売上高100億元超の大手バイオ企業10社を育て上げることを目標にしている。北京市、天津市、河北省、長江デルタ地域、珠江デルタ地域に総合バイオ産業基地を構築し、8つの生産額500億元以上のバイオ産業基地を形成することが重点的な取り組みとなっている。2020年には、国全体のバイオ産業増加額は2兆元を突破し、ハイテク分野の支柱および国民経済の主導産業になると予想されている。 4つの面で速い発展を実現 広義生産額は約5000億元に 中国科学院副院長、アカデミー会員の陳竺氏は、長年の発展を経て、中国のバイオ産業は大きな進歩を遂げており、広義バイオ産業生産額はすでに5000億元近くに達し、一部のバイオテクノロジー研究のレベルはすでに世界トップクラスに達しているか、あるいはそれに接近しつつある、と語っている。 国家発展改革委員会が最近発表した『中国バイオ産業発展報告2006』が明らかにしたところによると、昨年の中国バイオ産業の規模は急速に拡大し、次の4つの特徴が見られる。 1、産業規模が急速に拡大していること。 2006年の医薬工業生産総額は5536億元で、前年比17.9%増となった。バイオエネルギーは投資および国際協力の重点となっている。 2、産業化および技術レベルは急速に向上していること。 世界で初に、中国が独自知的財産権をもった「安柯瑞」という新薬の生産が認可された。世界初の生物酵素法によるディーゼル?オイル工業化設備(設計生産能力2万トン/年)が中国でつくられ、試運転に入った。 3、国際協力のテンポが加速していること。 2006年の中国のバイオ製品輸出額は67.78億元で、前年比30.61%増となった。貴州省のオオアブラギリを原料とするバイオ?ディーゼルオイル生産など多数の中独協力プロジェクトが調印され、いくつかの中?古生物技術産業化協力プロジェクトも実施され始めている。 4、バイオ産業の集約化発展が加速していること。 北京、上海、石家荘、長春、広州、深セン、長沙などの省?直轄市において、バイオ産業集中地域が形成されている。 「チャイナネット」2007年6月28日 |