先般、中国科学院は「2006年度における中国の持続可能な発展戦略についてのレポート」を発表し、全国における31省、自治区、直轄市の持続可能な発展能力のランキングを明らかにした。同レポートによると、上海市の持続可能な発展の能力は全国でトップであり、青海省はしんがりとなった。 このランキングの全国トップ10位はそれぞれ上海市、北京市、天津市、浙江省、江蘇省、広東省、山東省、遼寧省、福建省、吉林省で、いずれも東部地域の省、直轄市である。しんがりの10の省(直轄市、自治区)は重慶市、内蒙古自治区、山西省、広西チワン族自治区、雲南省、甘粛省、寧夏回族自治区、チベット自治区、貴州省、青海省で、主に西部地域に集中している。これによって、西部地域の持続的な発展能力が東部地域より低いことが明らかになった。 関係筋によると、同レポートで採用された持続可能な発展レベルを評価する指数は往年の224から、今回の233に増えた。 節約の程度を評価する指数について、上海市、福建省、浙江省、北京市、山東省、天津市、広東省、江蘇省、河南省、黒竜江省の資源環境の成果?効率は全国のトップ10で、主に東部地域で、「節約指数」は全国平均レベルの52%-77%にしか達しない。 一方、雲南省、重慶市、広西チワン族自治区、青海省、内蒙古自治区、甘粛省、新疆ウイグル自治区、寧夏回族自治区、貴州省、山西省はそれぞれ「節約指数」のラスト10位となった。この10の省、自治区、直轄市は主に西部に集中しており、「節約指数」は全国平均レベルの1-4倍にも達している。全国の平均レベルを上回った13の省(自治区、直轄市)のうち、11省は西部地域の省。これにより、西部地域の経済の発展は全体として粗放型であることが明らかになった。 「チャイナネット」 2006年3月2日 |