中国伝統医学の、国連教育科学文化機関(ユネスコ)「人類の口承および無形遺産の傑作」(無形文化遺産)への登録申請は、準備作業が始まってから2年が経過した。多方面にわたる検証を経て、今年の旧正月(春節)前に行われた中国伝統医薬世界文化遺産申告委員会の専門家チーム会議では、中国医学の「理論」「養生」「診断法」「治療法」「処方」「漢方薬」「針灸」「少数民族の伝統医学」(西蔵〈チベット〉や内蒙古の伝統医学などを含む)の8項目を一括して、「中国伝統医学」として無形文化遺産に登録申請することが確定した。これにより中国伝統医学の世界遺産申請プロセスが正式にスタートした。 今回の世界遺産申請の発起人の一人である、国家中医薬管理局国際合作司の沈志祥司長は「登録申請のタイムテーブルをみると、中医薬管理局は昨年、中国伝統医学の最終的な調査と資料整理を開始し、保護リストの作成も始めた。現在は申請プラン草案の起草を終えた段階で、年内にもユネスコへの申請が可能だろう」と話す。 沈司長によると、今回の登録申請では「国家レベル」と「世界レベル」の2つの審査をクリアする必要がある。ユネスコへの申請に先立って、国家級無形文化遺産に登録されなくてはならない。 「人民網日本語版」2006年3月7日 |