中国人民銀行と中国国家統計局が共同で完成した今年第1四半期全国銀行家アンケート調査レポートが明らかにしたところによると、中国の銀行業全般が健全かつ安定的な発展ぶりを呈しており、銀行業景気指数も過去最高となり、銀行家たちの未来への見通しは非常に明るい。 このレポートでは、第1四半期の銀行家信頼感指数は82.4%で、過去最高となっている。銀行家たちの経済情勢への明るい見通しは、過去1年のマクロ経済運営への評価と、今後一時期の国民経済の健全かつ安定的な発展への自信を意味するものである。銀行家たちは、経済の「過熱気味」あるいは「縮小傾向」という見方と一線を画し、依然として高い割合でマクロ経済は「正常」であるという判断を下している。銀行家信頼感指数のさらなる上昇も、銀行家たちが今後のマクロ経済の情勢に対してかなり楽観視している姿勢がうかがい知ることができる。 第1四半期の銀行業景気指数は67.0%で、調査以来の最高となり、銀行業の経営状況が望ましいことを示している。各財務状況景気指数は季節的要素の影響でいくらか反落したものの、昨年同期に比べてなお小幅な上昇となっており、銀行家たちの今後の経営状況への自信がさらに高まっていることを物語っている。また、貨幣政策感受指数(貨幣政策が「適切」と答えた銀行家の占める比率)も今四半期に81.0%という史上最高水準となり、最低水準(2004年第2 四半期)に比べると40.9ポイントも上昇した。これは、銀行家たちの貨幣政策への満足度がかなり高いことの現われである。 銀行業貸付需要景気指数は65.1%で、昨年同期より若干高いものとなっている。調査結果によると、65.2%の銀行は貸付需要が前の四半期に比べて増えており、減少した銀行はわずか7.6%に過ぎなかった。貸付需要が増えていると答えた銀行家の中で農村商業銀行の銀行家の占める割合は最高の73.7%に達し、その他は都市商業銀行が71.3%、株式制銀行が70.8%、国有商業銀行が66.5%、外資系銀行が51.2%及び政策性銀行が50.4%の順となっている。 なお、「銀行家アンケート調査」の対象は全国の各種類の銀行(外資系商業銀行機構を含む)本部責任者及び第1ランクの支店、第2ランクの支店の責任者あるいは貸付業務担当の責任者となっている。 「チャイナネット」2006年3月23日 |