外交部の秦剛報道官は28日午後、定例記者会見を開いた。記者との一問一答は次の通り。 ――「グリーンピース」(環境保護団体)によると、中国政府は東南アジアの森林の違法伐採への注意を高めており、不法に伐採された木材への輸入規制を図っているとのことだが、これについてお聞きしたい。 不法な伐採や取引はグローバルな問題であり、特定の国や地域の問題ではない。不法伐採と(不法伐採木材に)関連する貿易の取り締まりは各国共通の責任だ。中国政府は一貫して不法伐採に反対し、これを取り締まっており、木材と木材製品の輸出入に対しても関連法と規定により厳しく検査するよう求め、不法伐採と不法伐採木材の貿易に対する規制や取り締まりに、積極的な努力を払ってきた。 東南アジアにおける不法伐採について言及されたが、中国政府は関連問題を非常に重視している。中国は他国との森林資源の開発利用協力において、互恵による、長期間にわたり持続可能な発展を原則として提唱している。われわれは一貫して、関係企業が現地の法規を厳格に守り、企業間の契約に基づいて木材の伐採と取引を進め、正常な伐採秩序を守るよう求めている。法規に背く不法伐採に対しては、措置を講じて厳しく取り締まりを行う。東南アジアの関係諸国とこれについて協議を続け、共に努力していきたい。われわれはこのほか、森林や絶滅危惧種の保護に関する国際条約にも加盟しており、責任ある態度に基づきこれらの条約を真摯に履行していく考えだ。 「人民網日本語版」2006年3月29日 |