▽国内行は競争の中でレベルアップ 中国人民大学財政金融学院の趙錫軍副院長(教授)は、「銀行業が外資に全面開放されると、国内資本銀行と外資系銀行とが同じ土俵で競争することになる。これにより大陸部銀行のサービスの質が一層高まり、商品がレベルアップする」との見方を示す。 中国工商銀行は昨年12月18日、預金額が20万元を超える優良顧客向けの「理財金帳戸」サービスを全面的にグレードアップし、北京、上海、広州、深センの4都市で同時にスタートした。今年は同サービスを扱う「理財センター」を現在の80カ所から500カ所に増やすとともに、預金額100万元以上の顧客向けサービスを担当する「財富センター」も200カ所に拡大する計画という。 中国民生銀行も、プライベートバンクをリテール業務の次の開拓目標に設定しており、現行の優良顧客向けサービスを土台に、「管家式」と呼ばれる全面的な資産運用を請け負うサービスを提供するとしている。中国交通銀行、中信銀行、招商銀行も、プライベートバンクサービスについて積極的に計画を進めているという。 破竹の勢いで参入する外資系銀行は、数年前まではオオカミの襲撃に喩えられていた。しかし競争圧力は銀行業界の内部を向上させる原動力となり、国内資本銀行は多くの点で明らかに成熟を遂げた。 「人民網日本語版」2007年2月6日 |