フィンランド国立技術研究センターはこのほど、中国との協力で、先端の環境保護技術を応用して天津に小規模なエコ都市を建設する意向のあることを明らかにした。 このプロジェクトは、フィンランドが06年6月にスタートさせた「環境技術の対中輸出促進」計画の一環で、同国の環境技術関連企業が先端環境技術や製品を中国に輸出するための地ならしが目的。同センターが中心になり、フィンランドの環境技術面で著名な企業を集めて天津に小規模エコ都市を造ろうというもの。計画や設計に当たっては、密閉式循環水供給システムや、一体化された電気通信、交通測位システム、ゴミの管理?回収、排ガスゼロ自動車、環境保護に役立つ地域的なエネルギー生産など、環境保護や持続可能な発展のための最新の技術と製品を応用する。 このためフィンランドは4月下旬に天津でシンポジウムを開き、関連状況を説明するとともに、関係機関や企業などとプロジェクトの実施可能性について意見交換する予定。 フィンランドは環境保護を非常に重視しており、世界経済フォーラム(ダボス会議)の評価で何度も環境保護を重視する国に選ばれている。同国は、中国は高度経済成長と同時に、環境を保護する有効な措置をすでに講じていると評価。一方、中国でも環境保護技術への需要が増えているため、フィンランド企業にとっては新たなチャンスとなる。中国に先端環境保護技術を輸出し、中国の環境保護市場で一定のシェアを確保したい考えだ。 「チャイナネット」2007/02/13 |