このほどスタートした科学技術の発展に関する国家計画には、「建築物省エネのコア技術の研究とモデルケース」の関連プロジェクトを通じて、新規建設建築物エネルギー消費量を50%以上削減することが盛り込まれた。 「建築物省エネのコア技術の研究とモデルケース」の関連プロジェクトでは、建築物に対して最適の省エネ設計を行い、例えば大型公共建築物の省エネ技術、太陽光エネルギーなど再生可能エネルギーに関する技術の応用およびシリーズ化、システム化建築物省エネ設備の採用などで、新規建設建築物の暖房エネルギー消費の60%-65%削減、住宅および中小公共建築物電力使用量の40%削減、大型公共建築物電力使用量の60%削減を目指している。 科学技術部筋は、中国はすでに都市化の急速発展期に入っているが、都市化と都市の発展がマクロ計画のアンバランス、生態系の大きな負荷、都市機能の不完備、人間居住環境の悪化という4つの際立った問題に直面している、と指摘している。 科学技術の革新により、都市化と都市の発展のボトルネックとなる技術で突破を実現させることは、資源節約、環境重視型、快適な居住空間の新しいタイプの都市を作り、都市の持続可能な発展を促す上でキーポイントとなる。 「都市化と都市の発展」の分野において、以上のほか、2つの重要プロジェクトの実施が確定されている。 ――「村?町小康住宅のコア技術の研究とモデルケース」プロジェクトを実施する。 生産、生活の両立などに関する村?町住宅設計のコア技術、住宅構造関連技術、材料性能の改善、バイオ建築材料の開発などと関連する地元に適した材料の応用技術、換気?室内空気の質の改善に関する技術、村?町?コミュニティ計画と設計技術、住宅の災害防御技術に対する分析?評価に関する技術、住宅の被災後再建技術、生態環境モニタリングのレベルアップ、家庭ゴミの簡易処理および村?町居住区環境の最適化技術などの応用が含まれている。 ――「都市の人間居住環境の改善と保障に関するコア技術の研究」プロジェクトを実施する。 都市の交通騒音、居住区の水環境、建築施工の汚染抑制と改善に関する技術におけるブレークスルー。交通騒音40%、建築施行の汚染30%を削減し、室内空気の質、温度調節能力、騒音、放射線、化学?生物汚染抑制技術での突破をはかり、室内環境汚染レベルを30%低下させる。 「チャイナネット」2007年2月25日 |