可可西里(ココシリ)国家自然保護区管理局によると、保護区の生態保護事業の深化と発展に伴い、全国規模で募集している環境保護ボランティアの募集活動を変更する。今後は専門的な能力を持つ環境保護ボランティアを募集する予定となった。新華通信社のウェブサイト「新華網」が伝えた。 可可西里管理局の才カツ局長は、次のように紹介した。 10年にわたる密猟者との闘いを経て、「無人区」は銃声の響く地から静かな地になった。管理局の使命は密猟取締と科学研究、自然観光をいずれも重んじる保護?開発の道に方向転換していくだろう。今後は、同管理局は全国規模で、生物、環境保護、観光などの分野の研究をする専門的なボランティアを募集する予定だ。保護区での研究内容は▽高原野生動植物の種類、分布及び高寒地の湿地研究▽チベットカモシカなど絶滅の危機にある野生動物の人工繁殖、生物学、生理学の研究及びチベットカモシカの個体数回復を人為的に助ける方法の研究▽可可西里生態の観測と保護の研究▽可可西里の自然観光研究および環境保護の宣伝活動――などとなる。 同局は2002年5月から、合計13期にわたって環境保護ボランティア活動を展開してきた。全国各地から集まった115人のボランティアは、高地で寒さの厳しい保護区での環境下でも、環境保護の呼びかけや山の巡回などを行い、可可西里のチベットカモシカを始めとする生態保護事業に際立った貢献をしている。 「人民網日本語版」2007年3月14日 |