今月下旬から、2008年北京オリンピックの海外ボランティア募集活動は正式がまもなくスタートします。組織委員会は、インターネット、各国大使館などを窓口に応募を受け付ける予定です。 この海外ボランティアは、来賓客の接待や通訳などの専門ボランティアですが、あと5000人は必要ということで、仕事の性質上、当然、一定レベルの中国語が必要になるんですが、基本的にはどなたでも申し込むことができるようになっています。 今のところ、中国国内では35万人がボランティアに応募していまして、いわばボランティアブームとなりました。 さて、今、北京には世界中から多くの留学生が集まってきています。若い方もいれば、年配の方で一念発起されて……という方もいるのですが、当然、そんな皆さんも、ぜひ、北京オリンピックでは、学んだ中国語を生かしたい……と思っていらっしゃいます。 そこで、今回は北京師範大学で勉強中の韓国人の留学生に、北京五輪への思いを聞いてみました。 まずは、金大洙(キム?デス)さん、27歳です。北京に留学に来る前は韓国のある会社に勤めていました。中国に来て6ヶ月になりますが、現在、北京で、日々、オリンピックが近づいてくる気配を感じているということです。中国人の友人が大会ボランティアを申し込んだことを聞いたので、彼も申請してみよう思いました。 「現在中国で勉強しているので、ボランティアになれれば、勉強したものを生かすことができるだけではなく、いろんなチャンスに出会えるはずと思っています。テレビで見るのと違って、現場で選手たちの戦いぶりを見られるのはもっと楽しいのでしょう。」 ボランティアになった後のことについても金さんは、こう描いています。 「できればすべての仕事をやってみたいと思いますが、ボランティアに本当になれれば、会場で道案内したり、今日の試合内容を説明したりするなどの仕事をやるのでしょう。このような仕事は最もやりがいがあると思います。」 さて、もう一人、金さんの同級生で、同じ韓国人の李相潤(イ?サンユン)さんも「中国ファン」です。2008年の北京オリンピックのことに触れると、李さんは楽しそうに話してくれました。 「北京オリンピックに大変関心があります。韓国は1988年大会を主催したことがありますが、私は、当時3歳でした。大会のあと、韓国の社会と経済は一気に発展しました。またオリンピックを開催したことで、韓国は世界的に注目されるようになりました。だから、2008年オリンピックの開催は中国に、同様のものをもたらすでしょう。経済も更に速いスピードで発展していくに違いありません。」 2008年に北京オリンピックでボランティアになるため、李相潤さんは現在一生懸命中国語を勉強しているところです。 「きっとすばらしい思い出になると思います。ボランティアは通訳や、案内係などいろんな仕事ができます。オリンピックの間、多くの外国人が中国を訪れ、彼らは道を知らないし、どこでどのバスに乗るかも知りません。そんな時、私たちのような中国語のできる外国人が案内してあげられれば、彼らを助けるだけでなく、自分にとっても、すばらしい思い出を作ることができると思います。」 李相潤さんは、北京オリンピックに向けた北京の都市建設にも自分の考えを述べてくれました。 「北京の地下鉄はまだ十分にできていません。韓国の地下鉄は北京より完備されていますよ。地下鉄に乗ればソウルのどこにでもいけますが、北京では、まだまだ一部のところしか結ばれていません。まだまだ開発の余地があるということですね。」 |