10年余りの年月をかけて、世界的にも有名なタリム砂漠自動車道路の全線緑化が完了した。しかし、流動性砂漠の緑をどのように長期的に保護するかについて、わが国の科学者たちはこの緑の砂漠自動車道路に対する区域生態研究を行なっている。 中国科学院新疆生態?地理研究所の雷加強副所長は、「タリム砂漠自動車道路防護林工事が完全に竣工することにより、わが国の科学者に一連の生態と地理学的研究課題、つまりいかに長期間、効果的に、生態林の道路防護機能を発揮させるかなどの問題がホットな課題になっている。タリム砂漠は世界第二の流動性砂漠で、道路緑化の実施には植物種に対する系統的研究が非常に重要である。病虫害が発生すれば、巨額の投資をして植樹した潅木、ギョリュウなどの砂を定着させる植物は壊滅的な打撃を受け、砂漠道路の生態安全保障も大きな挑戦を受けることになる」と指摘している。 さらに科学者たちは砂漠道路の区域環境効果と安定性に関する研究を行なっており、土壌の水、塩の移行、走行動力を探索し、これによって十分に砂漠地区のハイミネラル化地下水を利用して砂を定着させる植物の長期灌漑を行なう計画である。同時に、科学者たちは樹林ベルトによる砂丘遮断後に発生する影響についても研究を行なっている。 タリム砂漠自動車道路は全長522㎞、砂漠地区の436kmを貫く生態防護林は世界最長の人工緑色ベルトであり、タリム砂漠自動車道路の安全運用のための生態的保障を提供している。 「チャイナネット」2007/04/24 |