国家林業局筋によると、砂漠対策の実施によってわが国の砂漠地域には全般的に拡大から縮小へと歴史的な変化が見られるようになった。 長年来、政府は砂漠化対策を重要な戦略的課題として、一連の効果的な政策措置をとってきた。数世代の人々が数十年の努力を経ることによって、砂漠化対策にも大きな突破が見られた。第三回全国砂漠化観測によると、わが国土地砂漠化の状況には以下三つの大きな変化が発生した。一、砂漠化土地の面積が縮小したこと。2000年から2004年にかけて全国の砂漠化土地の面積は6416平方キロ縮小し、1990年代の年平均3436平方キロ増から現在の年平均1283平方キロ減となった。二、砂漠化の度合いが軽減したこと。砂漠の植生が目に見えて多くなり、移動砂丘や半分定着砂地の砂漠化土地に占める割合が1999年の36.1%から2004年の33.9%まで下がり、面積も年を追って縮小している。三、砂漠の拡張区域が減少していること。1990年代後半から19省の砂漠化面積が減少し始め、現在では27省の砂漠化土地面積が減少しつつある。 ここ数年、わが国の砂漠化対策プロジェクトは大きな進展を遂げている。政府は相次いで北京?天津の砂塵発生地整備、三北(東北、華北、西北地区)防護林第四期造林、耕地の林地回復、放牧地の草原回復、草原に対する保護、小規模河川流域の総合整備など一連の生態整備プロジェクトを実施し、最近5年に累計480万ヘクタール余りの砂漠整備を完成し、成果のある整備面積は年間100万ヘクタールに近い。程度の差こそあれ、全国20%の砂漠化土地が整備され、整備重点の区域では樹木と草の植生カバー率は20%以上に達している。一部地域では、生態環境は目に見えて改善され、河川の土砂堆積は年を追って減少し、全国の生態系状況の持続的な好転を効果的に推し進めてきた。 同氏はまた次のように語っている。全般的に見て、砂漠化の趨勢は抑制されても局地には砂漠化の趨勢が進展し続ける現象も見られ、全国にはまだ32万平方キロの土地の砂漠化の趨勢が顕著で、適切に対処しなければ、容易に新たな砂漠になる恐れがある。これからの砂漠対策作業は依然としてたいへんな課題であり、高度に重視しなければならない。 「チャイナネット」2007/04/26 |