14日に発表された「ハイテク産業発展『十一?五(2006~2010年)』計画」では、今後5年間の発展の重点となる8種類のハイテク産業が明確にされた。2010年のハイテク産業増加額のGDPに占める割合が10%、ハイテク製造業の売上高が9兆元、ハイテクサービス業売上高が2.2兆元になるなどの目標が盛り込まている。そして、投融資政策体系を整備し、税収および政府調達での政策サポートを強化し、ハイテク産業の発展目標の実現を確保するとしている。 現在、中国のハイテク産業の規模は世界で3位、輸出総額は世界2位となっている。2005年のハイテク製造業の売上高は3.4兆元に達し、増加額のGDPに占める割合は4.44%で、「第10次五カ年計画」期の年平均伸び率は27.5%。 「十一?五」期に重点的に発展させる8種類のハイテク産業は次の通り。 1、電子情報産業:IC産業の全面的なグレードアップ、ソフトウェア産業の規模拡大、電子部品産業の最適化、通信製造業の率先強化、デジタルAV産業の重点的育成、コンピュータ産業の積極的な発展、電子専用設備産業の発展などに力を入れる。 2、バイオ産業:バイオ医薬産業の優先的な発展、バイオ農業の強化、バイオ資源開発の強化、バイオ製造業の発展の加速化を図る。 3、宇宙航空産業:民間航空機産業の規模の拡大、航空産業の全体的技術水準の向上、衛星研究?開発?製造水準の向上、衛星技術応用産業の発展に力を入れる。 4、新材料産業:電子情報材料のレベルアップ、宇宙航空材料開発の加速化、エネルギー材料の生産規模の拡大を目指す。 5、ハイテクサービス業:情報インフラの整備の強化、電気通信サービス能力の向上、電子商取引および電子行政の発展、デジタルコンテンツ産業の発展、技術サービス業の育成に積極的に取り組む。 6、新エネルギー産業:再生可能エネルギーの発展、先進的な原子力エネルギーの発展、水素エネルギーの発展に力を入れる。 7、海洋産業:海洋バイオ産業の育成、深海資源産業の発展の加速化、海水の総合利用の推進を強化する。 8、ハイテク技術で在来産業のグレードアップを図る:農業ハイテク技術の普及?応用、省エネおよびエネルギー削減、環境保護産業の発展の加速化、産業の情報化、重要技術設備の研究?製造、コア技術の開発と産業化の加速化に力を入れる。 「チャイナネット」2007年5月17日 |