漢?唐代の再現に期待 2008年8月8日の北京オリンピック開幕まで1年を切った。開幕式は一体どのような演出になるのか、いまだに謎である。オリンピック開幕式に関しては人それぞれ自分の希望と予測があるようだ。このほど「国際先駆導報」が「新浪網」と合同で、どのような開幕式が見たいかについてインターネット上で調査を行った。8月1日までで、合計2312人が参加した。調査結果によれば回答者の36.21%が、中国の歴史的な、特に漢代や唐代をモデルにした絢爛豪華な演出が見たいとした。 北京でセールスをする陳さんは「人口が多いのは中国の一つの長所、かつて何回かのスポーツ大会で見せた大型マスゲームは他の国ではなかなか出来ないもの。北京オリンピックでもこういった長所を最大限に生かせば、壮大な場面を作ることが出来る」と語った。 今回の調査の結果では、10.96%の人が、中国人が主題歌を歌うのを聞きたいとした。西北大学の李強さんは「主題歌は壮大で、伝統的な曲をそのまま使う必要はなく、太鼓は絶対に必要だ。太鼓は活力を象徴し、人を奮い立たせる。中国の太鼓の歴史は長く、各地の太鼓音楽の特徴を融合して一つの出し物を創れるはずだ」と述べた。また長沙の陳雲涛さんは「中国大陸の選手と台湾、香港、澳門(マカオ)の選手が一緒に入場するのを見てみたい」と語った。 伝統文化の乱用を懸念 調査の結果によれば、43.87%の人がくどくどしい開会の挨拶は聞きたくないとした。「むやみに人の功績をたたえるような挨拶には本当にうんざりする」成都の張さんは言った。また、15.58%、15.46%の人がそれぞれ、「マスゲームと太極拳」、「赤提灯と脚を露出したチャイナドレス」は見たくないと語った。 武漢の王さんは「開幕式で、例えば京劇など中国伝統文化の要素をむやみに乱用するのは見たくない、下手に使えば安っぽく見える。もちろん伝統文化の要素は必要だが、ただ機械的に並べればよいというわけではない」と語った。 深センでセールスをする許さんは「張芸謀(チャン?イーモウ)監督はおそらく王宮のイメージを使うかもしれないが、どうかと思う。例えば清朝の中国服は外国人の目を引き付けるかもしれないが、中国のイメージを壊しかねない」と言う。 北京原人きりもみで点火? 点火式が人々に深い印象を残すことの出来るものであれば、開幕式はそれで半分成功したといえる。 北京オリンピックではどのような点火式が行われるのか――調査結果によれば多くの人が予想もつかないような意外な点火式を見たいと述べた。北京で雑誌の編集をするセン偉峰さんは「北京原人がきりもみで点火するというような発想も良いと思う」と述べた。 浙江大学の姜萍さんは、点火式は伝統芸術と、スポーツの精神が融合したものでなくてはならないとし「敦煌文化に見られる飛天などは使えると思う、例えば飛天にいくつかのクライマックスに違った形で登場させる、もしくは長城に五輪のマークを作り出すのもいいと思う」と語った。 また調査では35.4%の人が、「開幕式では世界の人々に中国国民の智恵、中国の神秘を感じてもらい、予想も出来なかったような演出を披露し、世界中の人に大きな話題を提供したい」とした。 西洋受けを狙う必要ない 調査に参加した多くの外国人も、北京オリンピックの開幕式についての希望を語った。北京オリンピックの開幕式は西洋式のものではなく、中国の特色を備えたもので、中国の歴史文化を体現、伝達するものでなくてはならないと、多くの外国人たちも口を揃える。北京オリンピックは地域色を濃くするべきだろう。 |