貴州省西部は、石炭、水エネルギー、鉱物など資源面の総合的優位が際立つ地域であるが、当面、全般的な資源開発のレベルは依然として低い。今後数年間に、貴州省は経済構造の調整に力をいれ、貴州省西部経済ブロックを中国南部最大のエネルギー基地に築き上げる方針である。 貴州省発展改革委員会によると、今年貴州省は初めて「西部経済ブロック」に関する「トータル発展プラン」を策定した。この地域は、畢節地区、六盤水市と貴州省南西部ブイ族?ミャオ族自治州の3つの地区クラス行政区が含まれ、面積は5.4万平方キロにのぼっている。 貴州省西部経済ブロックは豊富な資源に恵まれている。石炭埋蔵量は442億トンに達しており、貴州省の確認石炭埋蔵量の79.8%を占め、長江以南の最大の石炭基地となっている。炭層ガス埋蔵量は2.1兆立方メートルと、貴州省の確認埋蔵量の66%を占めている。水エネルギー資源の開発可能量は669.2万キロワットで、貴州省の開発可能量の39.8%を占めている。金鉱埋蔵量は249.6トンで、貴州省確認埋蔵量の90%以上を占めている。そのほか、当該地域のリン鉱、鉄鉱石、石灰石などの資源も豊富である。 また、この地域とその他の地域との資源面の相互補完性も高く、経済ブロックのエネルギー資源の優位と広西チワン族自治区北部のボーキサイトの資源優位とを結び付け、地域にまたがる電力?アルミニウム加工産業の協力体制を形成することが可能で、攀西地域(四川省南西部)のバナジウム?チタン磁石鉱の優位と結び付け、地域にまたがる電力?コークス?製鉄産業協力体制を形成することも可能である。 伝えられるところによると、今後数年以内に、貴州省西部経済ブロックでは、水力?火力発電の建設を同時に押し進め、発電容量1000万キロワットを新規増加させ、2010年までに2000万キロワット以上に増やし、年間原炭産出量が100万トンを上回る炭鉱を育て上げ、石炭産出量を1.2億トンに引き上げる目標が掲げられている。 この地域ではさらに、コークス、アルコール?エーテル燃料、石炭液化油(CTL)、合成アンモニアなどを主とする石炭化学産業の発展に重点的に取り組むことになっている。 「チャイナネット」2007年8月13日 |