近年、地球温暖化の影響で、青蔵高原(青海?チベット高原)の氷河の融解が加速しており、雪線の位置も上へと移り、一部の湖が増水して牧場が浸水するなどの生態系問題を誘発した。政府は、対策を急いで練っており、中国科学院は数回にわたって大規模な視察団を派遣し、青蔵高原の氷河や大気の変化などのテーマをめぐって研究を繰り広げている。多くの研究課題が、国の973計画(国の重点基礎研究発展計画)に組み入れられた。 全国人民代表大会のライディ副委員長(チベット族)はこのほど、チベット自治区の氷河に対する視察を終えたばかりの学者たちと会見し、「中国共産党中央と国務院は、地球温暖化が青蔵高原に及ぼす影響を非常に重視している。中国科学院専門家グループを含むチベット自治区発展諮問委員会の発足3年らい、ハイレベルの諮問を数十部まとめた。現在、チベット自治区は史上最も安定しており、発展状況も最もいい時期にある。専門家たちは、地元の住民の生活と生産事情に配慮するとともに、地球温暖化が青海?チベット高原の発展にもたらしているさまざま矛盾を解決するよう願っている」と語った。 「チャイナネット」2007年8月13日 |