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「庶民の素晴らしい書記」韋先娥

投稿時間:2007年08月08日閲覧数:
郷政府幹部から寄贈の杖や衣服を、韋先娥が敬老院に贈呈している‥

郷政府幹部から寄贈の杖や衣服を、韋先娥が敬老院に贈呈しているところ。

韋先娥は、湖南省桑植県劉家坪ペー族自治郷の共産党委員会書記であり、郷長である。韋先娥がかつて、3年間書記をしていた空殻樹郷では人々の平均収入は824元から1269元に増加した。そして劉家坪ペー族自治郷で書記をした1年では、人々の平均収入は1129元から2018元まで増加させた。そうして彼女は「庶民にとっての素晴らしい書記」と言われるようになった。

厄介な問題への取り組み

2003年1月、韋先娥は桑植県空殻樹郷の党委員会書記に任命された。着任するとすぐ、彼女は最も辺鄙で貧しい地域である湯渓峪村を基点として選んだ。

湯渓峪村は、7組の村人グループに分かれていて、北山界の上の2組が最も貧しかった。道が開通していないので、韋先娥はまるまる5時間かけて北山界まで登った。調査?研究を通じて、彼女は、北山界の土質はタバコの葉を栽培するのに非常に適していることを知った。村の幹部が言うには、交通の不備や虫害などのせいで、これまでに3度栽培に失敗しているとのことであった。韋先娥はそれでもあきらめようとはせず、失敗の原因を村の幹部とともに分析した。それから、一軒一軒まわって村人を説得して歩いた。村人の一部は胸を打たれ、6ヘクタールのタバコ葉畑を開墾した。韋先娥は次に道路建設に取りかかった。努力の甲斐あって、切り立った山に3.3kmの公道が完成した。この年、村で栽培したタバコの葉は良い価格で売れた。次の年には、タバコの葉畑の面積は二倍になった。3年目になると、村にはすでに30以上の新しい家が建てられた。郷全体の平均収入も、824元から1269元に増えた。

女性でありながら、彼女は難しい問題から逃げることなく向き合いがんばった。2003年7月、 ダムが暴雨のためあふれ出た水が今にも堤防を越えてしまいそうだ、という時、韋先娥は風邪をひいていたにも関わらず、率先して堤防に駆け付け、何の躊躇もなく腰のところまで深さのある水の中に入り、党員?幹部ともども油を塗った防水布をかぶせ、土を掘り裂け目を埋めた。そのおかげで、堤防は事なきを得た。

真心

空殻樹郷蓮花台村に住む彭長波?寧波兄弟は非常に成績優秀だったが、父親が7年前に亡くなったため、母子3人の生活はとても苦しかった。韋先娥はこのことを知ってから、彼らの生活に気を配るようになった。書記に着任していた3年間、彼女は自腹を切って、彭寧波に高校を卒業させ、服?布団?米などを買って援助した。さらに、兄である彭長波が西北工業大学に合格すると、政府からの奨学金を受けられるようにして、大学に通えるようにしてあげた。

空殻樹郷で最も立派な建物は敬老院であり、最もぼろぼろな建物は郷政府のものである。

着任したばかりの頃、韋先娥は羅家坪村へ調査に行った。そこで、二人の80歳を超える老人が孤独に暮らしているのを知った。一人は長く床に伏せっており、もう一人は全く働くことが出来ない状態だった。10平方メートルにも及ばない小屋には便器と料理用の粗末な道具が置いてあり、なんともいえない嫌な匂いがただよっている。韋先娥は涙を流した。郷政府へ戻ると、会議を開き、郷政府の建物を、孤独な一人暮らしの老人に住まわせるために使おうと提案した。間もなく、郷の幹部たちは町の古い造酒所に引越してそこで仕事をするようになった。そして、郷全体の50人余りの一人暮らしの老人が、政府のオフィスビルを建てかえた敬老院へ住みはじめた。老人たちは、「こんな大きな部屋に住んだのは初めてだ。共産党のおかげだ。」と言った。

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