社会人経験が長くなると、それだけ心の病にかかりやすくなる。社会人を対象にしたある調査によると、社会人5年目頃が心の健康問題に最も直面しやすく、その割合は55%に達するという。最近の心理状態については、回答者の半数以上が「緊張している」「楽しくない」「憂うつだ」などと述べ、仕事で「やりがいのある役割を任せてもらえない」「自分の力を発揮していない」と感じている人も多い。また「力不足のため自分を高めることができない」と考えている人もいる。ホワイトカラー層の多くは体の健康には関心を払うが、心の健康は往々にして軽視している。「成都商報」が伝えた。 ホワイトカラー層が仕事に関して迎える危機には4タイプがある。職業選択や就職して間もない頃に直面する「定職をめぐる危機」。社会人5年目頃に迎える「昇進をめぐる危機」。40歳前後にやってくる「今後の方向性をめぐる危機」。そして50歳前後の「仕事を失う危機」だ。 四川大学華西医院心理衛生センターの邱昌建医師によると、ホワイトカラーの受診者が年を追って増加している。職場での昇進や転勤、業績、能力アップの要請などがストレスになり、さまざまな心理的問題を引き起こしているのだという。邱医師はこうした人々の最も典型的な特徴として、「さまざま事への関心を失う」ことを挙げる。 「人民網日本語版」2007年7月13日 |