内蒙古自治区のフルンブイルは面積が25.3万平方キロもあり、山東と江蘇両省の総面積に当たり、東は黒龍江省と隣接、西と北西はロシアと接し、西と西南はモンゴル国と国境を挟んで向かいあっている。 フルンブイルは1.25億ムー(15ムーは1ヘクタール)の天然の放牧場、9.5億立方メートルの活着した森林木材の蓄積量を有しているだけでなく、石炭、石油、非鉄金属、鉄合金鉱物、金、銀、非金属などの鉱産資源及び工業の発展に欠かせない水資源をも豊富に擁している。 近年、フルンブイル政府は、国の「西部大開発」、「東北地区旧工業基地振興」の方針にチャレンジして、地理的優位性と豊富な資源を活かして、経済発展における工業の核心的な地位を確立し、資源転換、農業?牧畜業の産業化、輸出入加工貿易を支柱産業と位置づけている。 現在、フルンブイルの火力発電、石炭化工、乳製品、肉類加工、製薬、製紙、水力発電、非鉄金属、石油開発などの産業は質的向上も実現した。特に「東北地区旧工業振興」の実施により、フルンブイルの外的市場環境が活性化し、火力発電、石炭化学、石油、鉱産資源開発を特色とする重化学工業、乳製品、肉類加工、食用油加工を含む農業?畜産業、輸入木材の加工を主とする輸出入加工貿易が日増しに経済を主導する三大産業となり、フルンブイルの競争力のある、持続可能な基幹工業体系が形成されつつある。 主導産業の構造的配置において、フルンブイル政府は、下記6つの産業群の布石をおこなっている。 1、石炭産業群。域内の四大石炭基地の整備を加速し、フルンブイルの重化工業の発展に十分な原材料を確保する。 2、電力産業群。石炭資源の優位を活かし、域内の大型石炭企業と外部の発電企業と連携し、山元発電所を共同で建設し、水と風によるエネルギー資源の優位に依拠して、クリーンエネルギーの発展に力を入れ、水力発電と風力発電の発展を速める。 3、化工産業群。メタノール、合成アンモニア、尿素、エチレン系炭化水素、オイルなどの製品を主とする石炭化工産業、PVC産品を主とする塩基化工産業、地元産原油、輸入原油に依拠する石油化工産業。 4、冶金産業群。ステンレス、非鉄金属製錬、工業シリコン産業を発展させる。銅、鉛など非鉄金属とシリカ系鉱の選鉱、精錬のプロジェクトの建設を速める。 5、エコ食品産業群。フルンブイル産牛肉、羊肉、乳製品、大豆、コムギ、トウモロコシ、アブラナ、ジャガイモ、ガチョウ、魚類、キクラゲなどの主要農産物?畜産品の精加工を開発し、地方色に富む産業とブランド品をつくる。 6、輸出入製品加工産業群。輸入木材の加工業を拡大し、全国最大の木材加工基地の一つとなるよう、木材加工業を発展させる。 「チャイナネット」2007/07/26 |