NPOアジア共同体の日中親善大使を努める潘幽燕さんは、近年日本で活躍している中国人歌手の一人。家庭での薫陶もあってか、潘さんは幼い頃から音楽の才能が認められ、17歳に西南師範大学の音楽学部に合格。1992年に日本に渡り、生活、言語の面などさまざまなハンディキャップを乗り越え、すばらしい専門資質に人一倍の努力もあって、東京芸術大学に合格した。 日本で数々のコンクールで受賞した潘さんは2003年にTEICHIKU社と契約を結び、日本の芸能界に進出。「燕のささやき」、「折鶴」などの歌をリリースし、多くのファンを魅了した。 中国の歌手として、どのようにして日本人のファンの心をつかんだのかと尋ねられた潘さんは、まず、歌の中で自分ならではのスタイルを表現することが大事だと語っている。たとえば、日本の名曲「千の風」を歌った際、潘さんは手話のしぐさを加味し、大好評を得た。潘さんは、「同じ条件に置かれても、日本人は外国人に対してより厳しいところがあるのです。真剣に取り組まなければ、チャンスにもう一度恵まれることは不可能です。だから、自分でさえ感動を覚えることのない歌は、ぜったい観客たちの前で歌わないことにしている」と語っている。 「チャイナネット」2007年7月27日 |