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上海に生きる農村からの出稼ぎ労働者たち

投稿時間:2007年08月08日閲覧数:
中国の都市化と工業化の発展に従って、多くの農村労働者は、都市へ出稼ぎに行っています。統計によりますと、現在、都市で働いている農村からの出稼ぎ労働者は、およそ1億2千万

中国の都市化と工業化の発展に従って、多くの農村労働者は、都市へ出稼ぎに行っています。統計によりますと、現在、都市で働いている農村からの出稼ぎ労働者は、およそ1億2千万人です。建築業や製造業、環境保護、家事の手伝いなどの分野で大きな役割を果たしています。上海を例としてあげますと、そこの出稼ぎ労働者は、400万人を上回っており、上海の発展に大きな力を発揮しています。上海市政府は、医療保障や教育を受ける機会を提供することなどによって、こうした人々の生活を改善していきます。

上海嘉定区馬陸鎮には、「永盛」というアパートがあります。それは、政府の指導のもとで、出稼ぎ労働者のために、3年前に建てられた高層アパートの一つで、建設に3億元がかかったということです。そこに住む地方からの出稼ぎ労働者は、毎月、80元ぐらい(およそ1120円)の家賃を支払います。これは普通の家賃に比べると、ずっと安いものです。山東省からやってきた黄発磊さんは、 インタビューに答え、「ここの住み心地はいいし、治安も良い。よそに住めば、風呂に入ることなどで不便だし、ここより、かなりの多くのお金がかかるんだ」と話しました。

永盛アパートは、六階建てのビル10軒からなっています。小さな中庭も作られ、環境のいいところです。中には、食堂、スーパーマーケット、診療所、銀行などのほか、図書館や、ネットカフェ、トレーニングジムなどもあります。また、このコミニティの管理センターは、大学の教員や法律の専門家などを招き、労働者たちに職業訓練や法律のコンサルティングなどを行っています。

上海市政府は、農村労働者の居住環境を改善しているほか、医療などの保険への加入も促しています。今年9月までに、労働者の80%、およそ320万人が保険に入りました。

さて、上海市の閔行区にに住んでいる住民の半分以上は、農村からの出稼ぎ労働者です。かれらの経済的負担を軽減するため、2004年に、流動人口産婦人科医院」が建てられました。病院で赤ちゃんが産まれたばかりの夫婦にお話を聞きました。新米のお父さん?呉文文さんは、「周りの人たちは、ほとんどこの産婦人科で子供を産む。費用もあまりかからず、大きな病院より、ずっとやすく済む。わたしたち地方から来たものは、まずお金のことを考えなければならない。それに、安心できる医療技術のこともね」と話しました。

奥さんの劉春蘭さんは、手元にある医療保険カードを見せてくれました。国が定めた価格の3割引きで薬品を買うことができ、一部の入院費用は、保険が負担してくれるということです。ここでの出産には、800元、およそ1万1千2百円かかりますが、一般の病院のわずか四分の一ぐらいだということです。

また、労働者のみんなにとって、とても気になる子供たちの教育問題も解決されました。上海では、農村の出稼ぎ労働者の子供は、地元の子供と同じ権利を持つようになりました。労働者たちの子供は、一般の小、中学校に入ることもできますし、出稼ぎ労働者の子供のために作られた学校に入ることもできます。

閔行区の華星小学校は、出稼ぎ労働者の子供たちが通う学校です。きれいな校庭、広々としたグランド、真新しいコンピューター室、本の多い図書館などなど。地方から移ってきた千人以上の子供が、ここで勉強しています。董潔さん、はん琳さん、寥穎さんは、3年前に、それぞれ四川省、安徽省、江西省から上海に来ました。この3人は、こう話しました。

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