今日、世論はますます「80年生まれ」「85年以降生まれ」の性格やマイナス面を分析するようになった。その際、多くの人たちが、彼らは「一人っ子だから…」と感慨深げにする。 計画出産(家族計画)は中国で国の政策としてすでに30年間実施されてきた。「計画出産」の四文字に面した時、何世代に及ぶ中国人は複雑な感情を覚える。 計画出産政策の実施によって、「子が多ければ幸福も多い」という親世代の夢を実現することができないし、一人っ子たちには確かにさまざまな問題が存在しているし、そうしたことから計画出産政策に抵抗感を抱いている人は少なくない。しかし、理性的に分析すれば、計画出産政策は中国人の家庭生活を大きく変えたばかりではなく、中国の発展の軌跡をも変えてきた。 計画出産政策の実施によって、わが国では4億人の出生が減少した。これは、1710億キロの食糧、1867.5億立方メートルの水資源、5.7億ヘクタールの耕地の消耗を節約し、居住と生態環境の悪化の程度が20%以上軽減したことを意味している。これと同時に、わが国の人口の平均寿命は中進国レベルの72.1歳に達し、15歳以上人口の平均教育年間は約8.3年に達し、発展途上国の平均水準を上回っている。 計画出産の実施によって、世界人口60億人の到来が4年間遅くなった。これは中国の世界に対する貢献である。もし中国の人口が現在17億人であったら、地球の生態環境、エネルギー問題は現在より遥かに大きかったに違いない。こうしたことから、ますます多くの国際世論が客観的かつ肯定的な態度で中国の計画出産政策を見はじめるようになった。 こうした功績がありつつも人々が憂慮している。わが国の計画出産政策は大きな挑戦と圧力に直面している。現在、全国の流動人口は1.5億人に達し、そのうちの70%が出産適齢期である。今後の流動人口の規模の拡大につれ、計画出産についての管理とサービスは関連従業者の最も難しい課題となるだろう。 現在、一部の有名人や、裕福な人たちの計画外出産はますます社会が注目する焦点となっている。ある者は計画外出産を自分の名誉、財産、身分を見せびらかす手段としている。 時間が経つにつれて、これまでの行政命令による政策実施のやり方と現実社会との間にはますます大きな格差が生じてきている。科学的発展観をもって人口と計画出産の業務を統率することは、理論的、思想的準備においても、改革発展の政策、実践においても、新たな出発点に立って積極的に模索していかなければならない。 「チャイナネット」 2007/12/13 |