北京に新しい地下鉄線路が開通しました。地下鉄の地図に、環状線を貫通する南北の交通幹線が初めて記されるようになりました。 この線路とは、全長27.6キロ、23の駅からなっている地下鉄5号線です。国慶節連休の最終日7日に、テスト運転が開始され、初日で延べ34万人が乗車する記録を作りました。5号線の開通により、北京のレール交通(地下鉄と電車)の総延長が142キロになり、駅が93ヶ所に増えました。また、レール交通の料金も見直され、7日から一律2元に下がりました。自家用車の急増などにより、地上交通の渋滞を解決し、大気の質を改善する上、低価格料金を導入し、公共交通機関を優先して発展させる北京市政府の姿勢を表しています。 車内 2号線乗り換え通路 9日夕方のラッシュアワーに、地下鉄5号線を体験してみました。東単から崇文門のわずか一駅でしたが、真新しい車両に乗るのはやはりなかなか気持ちがいいものでした。極ごく個人的な感想ですが、プラットフォームや表示の仕方など、東京の南北線と似ているような感じがしました。プラットフォームは駅ごとに色彩やデザインが違い、車両の中もクーラーが導入されていて、従来の車両よりは静かで乗り心地が良いです。何よりも、しゃきとした制服姿の若い駅員が増えたことに目を惹かれました。 北京のレール交通はこれで5本になりました。年末までに、合わせて8本の地下鉄線路が着工され、来年の5輪開催までに、北京の地下鉄は200キロになる見込みです。 「中国国際放送局」2007年10月11日 |