中国交通運輸協会によると、中国は現在、地下鉄や電車など都市軌道交通の建設ラッシュを迎えており、同分野では世界最大の市場になっている。 同協会の説明によると、中国ではこれまで北京、上海、天津、広州、長春、大連、深セン、武漢、南京の9都市で都市軌道交通が開通している。2005年2月末現在、開通した都市軌道交通の営業キロは400キロを超えた。うち地下鉄は約293キロ。 人口100万人以上の40市余りのうち、30市余りで都市軌道交通の建設やその準備が行われている。うち14都市が都市軌道交通網の建設プランを上級機関に提出しており、建設が計画されている路線は計55本、総延長約1500キロ、投資総額5千億元に上る。 第10次五カ年計画(2001~05年)期間中、地下鉄建設への投資は2千億元に達した。2010年までに、新たに建設される都市軌道交通が1千キロを超えるとする報告もある。 第11次五カ年計画(2006~10年)の期間中、中国は長距離鉄道や都市軌道交通の発展をより重視するとみられる。都市軌道交通は交通?運輸構造の改善に向けた重要な手段として、次の点に発展の重点が置かれる見通しだ。 · 軌道交通の計画?建設を加速する。 · 都市交通における軌道交通の地位と役割を強化する。 · 軌道交通に関する新技術応用を重視する。 · 大都市では、バス中心の従来型公共交通システムから、軌道交通を中核とする交通システムへの移行を図る。 「人民網日本語版」2005年11月9日 |