ウガンダで開催中の「ラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)」の第9回締約国会議で、鳥インフルエンザ対策に関する決議案が示され、湿地を鳥インフルエンザ阻止における最前線の拠点とすることが提唱された。 現在一部の国々で発生している鳥インフルエンザを見ると、渡り鳥の移動に沿ってウイルスが拡散しており、渡り鳥がウイルス拡散の「最大の容疑者」であることがわかる。世界各地に広範に分布する湿地は鳥類の生息地であり、希少な水鳥の繁殖?越冬地でもある。「鳥の楽園」とも呼ばれる湿地は現在、鳥インフルエンザ阻止における新たな拠点と見なされ始めている。 決議案は、鳥インフルエンザ対策においてラムサール条約がしかるべき役割を発揮するべきと主張。多くの湿地が複数の国や地域に跨っていることから、国際?地域など多層的な調整と協力の強化による、鳥インフルエンザの大規模蔓延の阻止を呼びかけている。 会議は8日から15日までウガンダの首都カンパラで開催。150近くの国と地域から政府代表や研究者が出席している。 「人民網日本語版」2005年11月14日 |