衛生部応急弁公室の陳賢義主任はこのほど受けた取材で、現在中国を含む全世界で高病原性鳥インフルエンザの人への感染が130例発生しているが、感染状況から見て、人から人への感染を示す証拠はまだないと述べた。 陳主任によると、中国は、国内でこのほど鳥インフルエンザに感染した2人に密接に接触していた人や、感染地域および重点地域で鳥インフルエンザ対策活動に当たる関係者などに対して医学的観察を行った。観察期間が終了しても、感染者の家族、同級生、同僚、隣近所、および感染地域で鳥インフルエンザ対策活動に当たる関係者などに、関連の症状は見られなかった。 陳主任によると、感染者の診察や治療に当たった病院関係者にも7日間以上の観察が行われたが、異常な症状は見られなかった。このことから、人から人への感染はなかったといえる。 高病原性鳥インフルエンザが人に感染するケースの感染源は主に、発症した、またはウイルスを体内に保有しているニワトリ、カモ、ガチョウなどの鳥類、特にニワトリだとされる。感染ルートは、空気感染や、ウイルスに感染した家きんの分泌物?排泄物などへの密接な接触など。 「人民網日本語版」2005年11月21日 |