2001年12月11日9時に、、WTO(世界貿易機関)オフィシャルサイトのホームページの一本目のニュースは「中国がWTOの143番目の加盟国となった」ということを公表した。ニュースの公表は静かなものであったが、その前に行われたドーハ?ラウンドの交渉が口角泡を飛ばし合うものであった。これについて、WTO加盟?中国の最後の首席交渉代表の竜永図氏は「WTO加盟が中国にもたらす影響は直ちに現れることではないので、中国のWTO加盟の日は平凡な一日とも言えよう」と語った。 四年後の12月11日は依然として静かな一日であったが、中国は優れた「成績表」を世界に示した。4年来、中国の貿易総額は急速に伸び続け、2004年には世界で三番目の貿易大国となった。2005年1月1日は、中国のWTO加盟の際の「ほとんどの輸入製品に対する関税を削減する」承諾のデッド?ラインであり、数多くの産業にとっては「外国企業の進出認可」までの過渡期の後期でもある。中国政府が発表したデータによると、中国政府は「関税の引き下げと非関税化の措置」の承諾のほとんどを実行し、その中の一部は所定の期限を繰り上げて達成した。サービス?貿易分野における承諾はすべて達成した。四年前の新加盟国からますますWTOに仲間入りしていく中国はWTOの正式加盟国として、いわゆる「ポスト過渡期」の最初の年に入った。 中国 WTO加盟のパフォーマンスはすばらしい 中国WTO研究会の任以鋒?常務副秘書長は記者の取材に応じた際、「中国のWTO加盟のパフォーマンスを採点すれば、80-90点がよいと思う」と語った。WTOの148のメンバーが中国に対するトータルな評価は「新しい加盟国として、すばらしいパフォーマンスを示した」ということであった。関税の引き上げにしてもサービス?貿易市場の開放にしても、中国の開放の足取りは止まったことがない。 WTO加盟後の最初の年に注目されていたことは「中国が直面する衝撃」ということであれば、その次の二年間に、「中国の承諾の実行」が注目されていた。「ポスト過渡期」の最初の2005年に、中国がWTO加盟のもたらしたチャレンジを真剣に解決することになった。その前に、WTO加盟時の承諾の実行や市場開放でも、外部からのプレッシャーに対処し、ルールを引き受けることであったとしても、中国の対外開放がまだ低いレベルのものであり、WTO加盟がもたらす実質的なチャレンジにさらされたことはない。中国の関連産業(特にサービス業)にとって、WTO加盟の過渡期が繰り上げて終了したこともあって、中国が直面するチャンスとチャレンジはともに存在することになった。その前の数年間に、中国はWTO加盟の義務を履行してきたというならば、逐次に成長をとげている加盟国としての中国は、義務を履行するとともに、いかに自らの権利を守るかを考えなければならなくなった。世界貿易のルールづくりに参与するとともに、中国の合法的な権益を守るルールづくりにも十分に参与しなければならない。 WTO加盟後四年間の中国の「成績表」 ▼関税の大幅な引き上げ:前後四回にわたって関税を大幅に引き下げ、現在、関税のトータルな税率はWTO加盟前の15.3%から2002年の12.7%、2003年の11%、2004年の10.4%、さらに2005年の9.9%に引き下げ、期限を繰り上げて「10%を下回る」目標を達成した。そのうち、農産品の関税の平均税率はWTO加盟前の23.2%から2005年の15.3%に引き下げられた。 ▼輸入貿易の伸び:2002年に中国の輸入総額は2952億ドルとなり、2001年同期比21.2%増。2003年の輸入額は4128億ドルとなり、2002年同期比39.9%増。2004年、中国の輸入総額は5613.8億ドルに達し、2003年同期比36.0%増となった。これで、中国は初めて世界で三番目の貿易大国となった。2005年に中国の対外貿易総額は1.4万億ドルを上回ると見られている。 ▼サービス市場の開放:銀行業を例として、2005年10月末までの時点で、40ヵ国?地域の173社の銀行が中国で238の代表機構を開設し、WTO加盟前より24社増えた。また、20ヵ国?地域の71社の銀行が中国で238の営業的機構を開設し、WTO加盟前より43社増えた。 ▼法律?ルール?制度のグローバリゼーション:WTO加盟後の4年間に中国は2000余の法律?法規を改正し、800余の法律?ルールを撤廃した。 「チャイナネット」 2005年12月13日 |