過去においては最も親密であったはずの親子関係に驚くべき亀裂が入っていた。先ごろ3000余名の中学生に対して実施された、心理状態に関するランダム調査によると、自分の両親を好きだと表現した子供はわずか5%で、70%の学生が「父母に対する反感」を表明していることが判明した。一部の子供達にとって、すでに父母は「蛋白質」…「傻蛋(とんま)+白痴+神経質」と化しているようだ。 子供の親に対する態度の結果にも驚かされる。父母を恐れている子供は6.62%、父母に反感を持っている子供は13.13%、強度の反感を持っている或いは恨んでいる子供は56.28%に達し、父母に対して冷淡な子供も19.22%に上る。父母を慕っている子供はわずか4.75%に過ぎない。「気になるのは誰ですか?」という質問に対して、半分以上の学生がクラスメート或いは友達と回答し、30%弱が教師を、15%が父母を、4%前後がその他の年長者を選んでいる。中学生の心の中の重要な存在はクラスメート或いは友達、教師、父母の順なのである。 では、父母は子供にとってどのようなイメージなのであろうか?報道では、幾つかの状況が結論付けられている。 父母の要求が現実的ではない 自分の子供が博士まで勉強してもらいたいと願っている父母は55%以上、15番以内の成績を願っている中学生の父母は83.6 %にも達することが判明している。「このような高い要求は、多くの子供達にとって、絶対に実現不可能である」。このため、中国青少年研究センターの孫雲暁副主任は、「多くの子供が敗北者となって、自信を喪失して恐怖を感じ苦痛を味わっている」との見解を表明している。 父母の幇助が不適切 心理カウンセラーは、「子供の成長過程における挫折について、多くの父母は自分自身の主観的判断に基づいて、勝手に「有効な方法」を思いついて子供を幇助しているが、往々にして逆効果である」と分析している。 父母の観念が古すぎる 中国青少年研究センター児童研究所の孫紅艶所長は、「数多くの現代的メディアの出現により、今日の子供は過去に比して大量の情報に接触するチャンスが多く、現在の8歳前後の子供は多くの大人の世界を理解することができる」との認識を示した。 父母が日常的に訓戒し、叱責する 専門家は、「家庭の中の隠れた暴力の存在が、親子関係にとって無視できない影響を与えている。現在の父母は一般に簡単には子供に体罰を加える或いは悪罵することはないが、往々にして何日も子供と口を利かないというやり方で懲罰を行なっている。このような冷たい暴力が、今日の家庭にはよく見られ、往々にして子供が父母に反感を持つ直接的原因となっている」と分析している。 「チャイナネット」2005/12/23 |