北京オリンピック組織委員会と北京市衛生局は27日、解放軍総病院や中日友好病院など22の医療機関を北京オリンピックとパラリンピック開催時の指定病院にすることを決定した。 北京市は27日に「2008年オリンピック、パラリンピック医療衛生サービス保障動員大会」を開催した。北京市衛生局の金大鵬局長は、北京市の医療にはまだ深刻な問題と弱い部分が存在するとし、(1)大会は規模が大きく、直面している問題が複雑で、疾病防止作業は難しい(2)一部の医療機関、救急機関の管理は規範化されておらず、職員の資質や技術水準が低く、サービスの質を改善する必要があるなど、医療の質と安全に関わる問題が存在する(3)医療ボランティア募集活動が弱く、早急な管理の強化が必要――という3つを挙げた。 北京市衛生局は次のことを保証するとしている。 ▽大会期間中は北京で重大な伝染病の流行を発生させない。散発型、新型伝染病が入ってきた際には適切に抑制する。 ▽重大な食中毒事故を発生させない。オリンピック村、競技会場、大会関連のホテルやレストランで、食中毒と飲料水汚染を防止する。大会に関連するエリアでは、病原菌を媒介する生物の種類と数を抑制する。突発的な公共衛生事件およびバイオテロ事件を適切に処置する。 ▽競技期間中に負傷あるいは病気にかかったすべての人が、適切で効果的な治療が受けられ、すばやく安全に搬送されるようにする。診察を受けるすべての人が、標準的かつ効果的で安全な医療サービスが受けられるようにする。 「人民網日本語版」2006年12月29日 |