なが年一般公開されていなかった故宮博物院の武英殿はこのほど、歴代の絵画、書、古籍?善本を展示する場として再び一般公開された。初回の展示のテーマは、「清代宮廷の典籍文化展」である。 故宮の南西の隅に位置する武英殿は、ところどころに彫刻や絵付けなどが施されており、豪華を極めている。敷地面積は1万2000平方メートル。清代の康煕19年(1680年)以降、皇室の書籍編纂の場となり、最も多い時には、千人以上の文人がここで書籍の編纂に取り組んだ。武英殿によって「出版」された書籍は、一時期非常に注目されていた。 今年は故宮博物院設立80年にあたり、武英殿の修復にともない、「武英殿出版」の貴重な書籍もその編纂の地に「里帰り」した。「清代宮廷の典籍文化展」では、古籍?善本、関連陳列品、書画などがたくさん展示されており、各方面から、清代の宮廷の書の収集、書籍の編纂、製本などにおける輝かしい成果を示すものである。 また、故宮博物院設立80年を祝うため、武英殿の修復のほか、例年の3倍となる30の展示が催される予定である。故宮には、百万点の文物?宝物が収蔵されているが、展示施設の不足のため、毎年展示できるものはわずか1%しかない。今回の故宮の修繕を機に、2008年までに、展示エリアの面積が総面積に占める割合をこれまでの半分から三分の一となり、皇帝の成婚の儀式、生誕祝いなどの盛大の式典も展示内容となることになっている。 「チャイナネット」2005年9月2日 |