「嫦娥一号」衛星打ち上げの成功に続き、中国の宇宙航空事業はさらに大きな一歩を踏み出すことになった。30日、新世代キャリアロケットの大型生産基地が天津の浜海新区で着工されることになった。中国が現在開発し、今後産業化する新世代のキャリアロケットは、宇宙航空大国から宇宙航空強国への中国の成長を力強く後押しすることになろうと専門家たちは見ている。 国防科学工業委員会の虞列貴副主任は着工式典において、「この基地は民用と軍需をともに満たすハイテクの基地であり、新世代キャリアロケットの開発プロジェクトの基盤であるとともに、今後のロケット量産の際の生産基地でもある。同基地は、中国の今後30-50年間における宇宙空間技術の発展及び宇宙空間の平和的利用の需要を満たすことになろう」と語った。 この基地の敷地面積は約200ヘクタール。第1期プロジェクトの建設規模は約20万平方メートルで、2009年に完工の予定。新世代キャリアロケットのテスト生産、組み立て、実験などの開発プロセスの需要を満たすことができる。第2期プロジェクトの建設規模は約30万平方メートルで、宇宙航空産業の発展の需要に応じて建設することになっている。 新世代キャリアロケットの開発事業の責任者の呉燕生氏によると、現有のロケットに比べて、新世代ロケットの技術の改良は主に次の三つの面に現れている。1)推進力がさらに大きく、環境にもやさしいエンジン技術。2)重量が異なる搭載物の打ち上げの需要を満たし、選択可能で打ち上げの機動性が向上すること。3)ロケットの打ち上げの成功率の向上を確保できるなど。 現在まで、「長征一号」、「長征二号」、「長征三号」、「長征四号」からなる「長征」シリーズキャリアロケットは、すでにアメリカ、フランス、スウェーデンなどの国が製造した衛星20余基の打ち上げに成功している。 「チャイナネット」2007年10月31日 |