英国のブレア首相が9月5日~6日、中国を訪問する。英国は欧州連合(EU)の議長国として、北京で開催される第8回EU中国首脳会議にも参加する予定。訪中前の3日、ブレア首相は中国メディアの書面取材に対し、次のように答えた。 ▽EU中国首脳会議への期待 地球規模の問題と試練について、EUと中国がより踏み込んだ、より幅広い協力を進めることは、双方の共通利益に合致する。今会議では、気候変動の問題をさらに議論する。また、貿易関係の進展と移民問題でのさらに緊密な協力にも期待している。これらの協力すべてが、EU?中国間のさらなる理解や信頼を促すだろう。このプロセスには、政治的努力のほかにビジネス界や民間組織も加わる。EU中国企業サミットは、ビジネスの連携促進に極めて価値のあるチャンスになる。 ▽英中の全面的な戦略的パートナーシップの強化 われわれは中国と幅広く交流を行っている。これは、われわれに対する中国の影響力が大きく、しかもその影響力がさらに増し続け、中国の経済成長が英中間の貿易と投資に大きなチャンスを提供しているからだ。影響力の拡大にともない、中国側もグローバル問題の解決に、より積極的に参加していくべきだ。英中の2国間関係の潜在力は大きい。9月6日の英中首脳会談で、こうしたパートナーシップの前進が促されるだろう。われわれはグローバルな課題をめぐって、重要な話し合いを行う。 ▽各分野における英中協力の強化 政府、民間協会、末端組織からビジネス界の活動に至るまで、われわれの関係が新たなレベルに達したことを感じることができる。われわれが幅広い分野で創造力を分かち合うことは非常に重要だ。貧困?衛生問題でも中国との協力を検討したいと考えている。両国の貿易?投資関係には十分な基盤がある。昨年の2国間貿易額は130億ポンド近くに達した。英国はEUで最大の対中投資国だ。中国の対英投資も急速に伸びており、今後は金融サービス?エネルギー?情報通信技術?保健?水資源といった他の分野でも、中国が英国とより大規模な協力を展開するよう期待している。 「人民網日本語版」2005年9月5日 |