第8回中国とEU?欧州連合の首脳会議が5日北京で開かれました。 今回の首脳会議で双方は「中国?EU気象変動共同宣言」を発表し、一連の協力文書に調印しました。 双方の指導者は「中国とEUの全面的戦略パートナーシップを更に発展させ、各分野および国際問題と地域問題で交流と協力を強化させていく」という見解の一致に至っています。 中国とEUの首脳会議は1998年発足して以来、年に1回開催されています。 今年は中国とEUが外交関係を樹立して30周年を迎え、また双方が協力を開始して20周年となっています。 今回の会議で中国の温家宝首相はEUの議長国イギリスのブレア首相、欧州委員会のバローゾ委員長、ソラナ共通外交?安全保障上級代表と会談を行い、多くの問題で見解の一致を見ました。 双方は交通輸送、環境保全、宇宙開発、などの分野で一連の重要な協力文書に調印しました。 今回の首脳会議について温家宝首相は「第8回中国?EU首脳会議は特別な意義がある。私とEUの指導者は、中国とEUの関係発展が双方の根本的利益に合致し、世界の平和、安定と発展にも有利であると見ている」と語りました。 中国とEUの協力強化について温家宝首相は「双方は政治往来と戦略的協力を強化し、各分野の協力レベルを高め、世界の平和と発展を擁護し、テロ撲滅、核拡散防止、組織犯罪取締り、気象変動対策、持続可能な開発、貧困撲滅、地域紛争などの問題で調整と協力を強化すべきである」と述べました。 今回調印した「共同声明」には中国に対するEUの兵器禁輸、人権?知的財産権保護、不法移民対策などの内容が盛り込まれています。 イギリスのブレア首相は「共同声明は経済、貿易、科学技術などの分野にかかわり、EUと中国の協力の広さと深さを示している」と語りました。 ここ数年、中国とEUの貿易額は急増し、EUは中国第1の貿易パートナー、中国はEU第2の貿易パートナーとなっています。 双方の貿易問題について温家宝首相は「中国?EU間の貿易は飛躍的な進展を見せており、これは主流である。貿易関係の発展で食い違いと摩擦の発生が回避できず、これは支流である。貿易摩擦は協議によって最善に解決すべきである」と述べました。 EUと中国の信頼増強と問題解決について欧州委員会のバローゾ委員長は「共同声明の条項は行動の分野を明確にし、中国との関係発展を促進するEUの政治意欲を示している」と語りました。 「CRI」より 2005/09/07 |