呉儀副総理は22日、中国商務部?タイ商務省による経済貿易投資協力シンポジウム(タイ?チェンマイ)で、「潜在力を掘り起こし、協力を拡大する」をテーマに演説し、「中国経済の発展は、アジアさらには世界経済の重要な支柱であり、けん引力だ」と指摘した。呉副総理は演説の中で次のように述べた。 中国経済の発展は決して他国の発展を阻害しておらず、脅威をもたらすこともない。反対にアジア諸国、さらには世界経済の発展における重要な支柱?けん引力となっている。中国は人民元為替制度を整えるための改革措置を打ち出し、市場の需給を基礎とし、通貨バスケットを調整の参考とする、管理された変動為替制度の実施を開始した。これは中国自身の改革と発展の要請であるとともに、アジア地域、さらには世界経済の安定維持にも有益なものだ。 (世界各国が注目する原油価格問題について)最近、原油価格高騰の原因は中国などの消費量増加にあるとの議論が国際的に見られるが、こうした観点は誤っている。中国はエネルギー消費大国だが、同時にエネルギー生産大国でもある。中国の現在のエネルギー自給率は94%で、輸入はわずか6%だ。中国政府は科学的発展観の必要に照らし、循環型経済の発展戦略を策定し、経済成長モデルの転換、資源を節約し環境配慮型の建設に努めている。中国が自国のエネルギーと資源を主に利用して経済発展を進めるのは、完全に可能だ。このため、中国のエネルギー消費量の増加に対し、過敏に反応する必要はまったくない。 「人民網日本語版」2005年9月23日 |