新聞晨報の報道によると、昨年打ち上げに成功した有人宇宙船「神舟5号」に続き、「神舟6号」の打ち上げが今年10月上中旬に行われる。同紙はこのほど、宇宙飛行専門家を単独取材した。神舟6号の打ち上げは、「複数の船員による、2日以上の宇宙滞在」の技術が確立されたかどうかを検証するものであり、中国が有人宇宙飛行の第1段階を終え、次段階となる有人月探査に必要な基礎をつくったことを象徴するものだ。 神舟6号と5号の外観には大きな違いがないという。同専門家は、「両者の最大の違いは、研究者が神舟6号の環境制御や生命維持システムを大幅に調整したことだ」と述べた。 また専門家は、神舟5号の船員が楊利偉飛行士の1人だけで、宇宙滞在がわずか1日だったのに対し、今回の6号は2人の宇宙飛行士を乗せ、宇宙滞在も5日近くに及ぶことを明らかにした。5号での楊利偉飛行士の活動範囲は、宇宙船の帰還モジュール船室だけだったが、6号では地球の周回軌道を運行している間、飛行士2人が、帰還モジュールに加え、軌道モジュールでも科学実験を行う。これは、神舟5号ではできなかったことだ。これら目標を実現するには、神舟5号の時の「船員1人による、1日の宇宙滞在」向けだった仕様を、「複数の船員による、2日以上の宇宙滞在」向けに調整する必要がある。宇宙飛行士2人の5日分の食事や排泄処理のシステムなども、神舟5号の技術を基礎に改善される。 「人民網日本語版」 2005年9月29日 |