中国の有人宇宙飛行計画の総責任者?王永志氏は、新華社の取材に対し、中国の有人宇宙飛行は、近く打ち上げを予定している有人宇宙船「神舟6号」から計画の第2段階に進み、宇宙飛行士による宇宙科学実験を本格的に行うことを明らかにした。中国は神舟6号による有人宇宙飛行計画の第2段階と、それに続く第3段階で、宇宙飛行士の宇宙遊泳、宇宙船と宇宙モジュールのドッキング、宇宙実験室の打ち上げ、半永久的な宇宙実験室の構築などを目指す。 中国はすでに無人月探査計画「嫦娥プロジェクト」(「嫦娥」は月に住む伝説の仙女)に着手している。また、第2回の有人宇宙飛行となる「神舟6号」の打ち上げもまもなく行われる。専門家は、今回の打ち上げが成功すれば、次の目標は、宇宙飛行士によるモジュール外の宇宙遊泳になる、とみている。 中国の宇宙飛行専門家はすでに、有人宇宙飛行の実現に続いて、宇宙実験室の建設や、半永久的な宇宙ステーションを含む「地上宇宙間総合ネットワーク」構築などを進める計画を立てつつある。さらに、宇宙ステーションを、宇宙飛行基地に発展させるという。 王永志氏は「宇宙は人類にとって、重要な価値を持った資源だ。真空状態や、強い電磁波、無重力など、地球上で再現しにくい環境は、科学研究の発展にとって理想的な実験場所となる。有人宇宙飛行の発展は、国民経済の発展に寄与するものだ」と話した。 「人民網日本語版」 2005年10月11日 |