「ゴールデンウィーク(祝祭日をはさんだ連休のこと)」制度が実施以来今年で7年目になる。経済の新たな成長スポットともなったゴールデンウィークも、数々の問題点が顕在化するようになった。 最初のゴールデンウィークに人々が示した興奮と喜びとは対照的に、今では、かなりの人たちはゴールデンウィークに飽きを感じるようになっており、「観光コースのコストが平日より割高になる」、「サービスのレベルが落ちる」など、いろいろな苦情が聞かれるようになった。さらには、「休日経済」のおかげで多いに儲かると見られていた企業の側からも、「ホテルの施設が過度的に稼動することになる」、「人手不足でサービスのレベルが落ち、消費者から苦情が持ち込まれ、企業イメージにマイナスとなる影響をもたらしている」など、不満も聞こえることになった。 専門家は、ゴールデンウィーク制度が発足したばかりの頃には、人々の観光?レジャー意識の啓発、内需の牽引などの面で、非常におおきな役割を果たしてきたが、7年たった今日においては、全国の人々が同じ時期に旅行に出かけるということに飽きを感じることになる人たちはますます増えているとしながら、消費者と企業の理性化にともない、観光市場の自己調整システムも機能し始めることになったと語り、かなりの人々は観光に出かける時期をゴールデンウィークから夏休みに振り替え、夏休みの観光者数がゴールデンウィークをも上回るようになったことを実例としてあげている。 中国国家観光局の関係者も、ゴールデンウィーク制度には確かにいくつかの問題点が顕在化しているが、内需拡大、経済の健全な成長のために果たす大きな役割から考えれば、この制度を引き続き実施していく必要があるとし、ゴールデンウィーク期間のサービスレベルの向上に、各部門がともに努力すべきであると語っている。 「チャイナネット」2005年10月13日 |