有人宇宙飛行計画で打ち上げシステムを指揮する酒泉衛星発射センターの張育林主任はこのほど、帰還時の宇宙飛行士の安全を確保するため、予備着陸地を用意していることを明らかにした。 張主任によると、神舟6号は滞空時間が長い(飛行時間は5日?120時間)ため、着陸地の天候変化を打ち上げ時に正確に予測するのは難しい。このため有人宇宙飛行計画総指揮部は、2つの着陸計画を準備し、第1着陸地の内蒙古自治区?四子王旗の天候が良く、安全着陸の条件が整っている場合は、当初の計画にしたがって着陸する。第1着陸地が砂嵐、雷雨、強風などの悪天候に見舞われた場合は、計画を変更して予備着陸地に着陸させる。神舟5号の場合は、飛行時間がわずか1日で、打ち上げ時に着陸予定地の天候がほぼ正確に予測できたため、予備着陸地は用意されなかった。 予備着陸地は酒泉衛星発射センターの東風場区。内蒙古自治区中部の第1着陸予定地と地理的条件に大きな違いはなく、人のいない広々としたゴビ(砂礫の砂漠)の中にある。予備着陸地の用意はすべて酒泉衛星発射センターが担当している。 「人民網日本語版」2005年10月13日 |