10月25日、中国外交部は人民大会堂でレセプションを催し、国連における中国の合法的な権利の回復35周年を盛大に記念した。唐家璇国務委員が出席して、スピーチを行った。その主な内容は次のとおり。 1971年10月25日、第26回国連総会で、「中華人民共和国の国連におけるすべての合法的権利を回復する」という決議が圧倒的多数で可決された。これは深遠な歴史的意義のある決議であり、中国と国連の協力の新しいページを開くものとなった。 35年らい、国連安全保障理事会の常任理事国である中国は、一貫して平和の事業を支持し、「国連憲章」の主旨と原則を断固として守り、国連の権威と役割を擁護してきた。中国は責任をもち、建設的な姿勢で、地域的なホットな問題の解決に積極的に参加し、非伝統的な安全の問題に対応してきた。中国は積極的に国連平和維持活動(PKO)に参加し、延べ6000人の平和維持部隊兵員を派遣し、9人の中国のPKO兵員が任務遂行の際に命をささげた。 中国は国連における発展の分野の仕事を非常に重視しており、発展、人道支援、公共衛生?安全などの分野で国連がリーダシップをとり、重要な役割を果たすことをサポートしてきた。中国は世界各国がともに発展することを促すことに力を入れ、法定の義務をきちんと履行し、「国連のミレニアム発展目標」を中国のトータルな発展戦略に組み入れ、自らの発展によって世界各国の発展のために努めている。中国は発展途上国の利益を断固として守り、発展途上国の間の協力を強化することに力を入れている。 過去35年の事実は、「中国は責任をもつ国連の加盟国として、世界の平和、共同の発展を促す重要なパワーとなっている」ことを再び立証した。 中国は発展しつつある。世界も変化しつつある。国連は現在、チャンスとチャレンジが共存する肝心な歴史的な時期にある。もちろん、国連が直面している国際情勢には大きな、深刻な変化が起こっている。しかし、国連の世界で最も普遍性、権威性、代表性をもつ国際組織の地位が変わらず、『国連憲章』の現代の国際関係を導く基本的な原則としての地位は変わらない。マルチラテラリズムを堅持し、国連の役割を強化することは、国際社会の共通の認識であり、各国のトップが国連発足60周年のサミットで打ち出した厳かな承諾であり、われわれの努力する目的でもある。 唐家璇国務委員は中国政府を代表して次の原則を重ねて明らかにした。(1)中国は、世界の恒久平和を構築するために国連のリーダシップ、共同の発展を促すために国連がより大きな貢献をすることをサポートしつづける。(2)中国は、国際人権事業を促すために国連の果たすべき役割を支持し、国連は発展途上国諸国、特にアフリカ諸国が直面している困難を重視することを支持しつづける。それとともに、中国は国家の主権と領土の保全を断固として守り、祖国統一の大業を推し進めることに力を入れている。 唐家璇国務委員は最後に、「中国は断固として平和?発展の道を堅持し、世界各国とともに、国連が平和を守る使者、発展を促す先駆者にするため、恒久平和、ともに繁栄する調和のとれた世界を構築するために努めている。われわれは国連の将来、中国と国連の協力について自信満々である」と語った。 「チャイナネット」 2006年10月26日 |